奥多摩 御前山

2023.9.9(土)

一般的には9月から11月が「秋」ということになるらしいが、正直最近は「秋」がだんだんと短くなっているように感じる。つい先日行った田代山では「山は秋の訪れが早い」などと知ったような口をぬかしていたが、奥多摩はまだまだ夏が胡坐をかいてダラダラしているようだ。奥多摩は御前山に行ってきた。

久しぶりに車を使わず、電車とバスでのアプローチだ。社会人になってからは全ての山行を車でアプローチしていたが、公共交通機関を使って山に行くのはそれはそれで味がある。学生の頃は、早朝の電車の座席で少し眠たい目を擦り、高揚感に身を任せながら山に行く時間が好きだった。登山口に着いたらそれはそれで帰りたくなったりするのだが。

台風一過の奥多摩はガスガスにガスっていたが、おかげで気温はだいぶ落ち着いていた。9:00に奥多摩湖畔から出発する。

御前山へ向かう尾根はなかなかの急登である。後で調べると「奥多摩三大急登」だったらしい。西黒尾根あたりと日本三大急登を交換していいくらいである。

広葉樹と植林帯が代わる代わる変わっていくような樹林帯を登っていく。平凡だが奥多摩らしい尾根だ。ガスに巻かれ、微弱な雨が降り始める。湿度が高くて汗が噴き出てくるのは不快だが、しとしとと濡れた森は五感には良い。時折休憩を挟みながらゆっくりと歩みを進め、3時間ほどで少し開けた御前山の山頂に出た。残念ながら展望はないが、瑞々しい雫の森を歩くことができ、なかなか気持ちの良い3時間であった。

しかし疲れてしまったので、奥多摩駅まで下りる予定を変更し、境橋バス停を目指して最短で下界に降りることにした。しかし奥多摩体験の森に辿り着いた先は退屈な林道歩きで、正直奥多摩駅まで下りてしまった方が楽なような気がしてならなかった。

奥多摩駅の2階でクラフトビールを飲み、河辺まで行ってひとっ風呂浴びて帰路についた。まあ、こういうのも良い週末だ。

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