奥秩父 多摩川水系 一之瀬川 竜喰谷

2021/5/3(月)

今シーズン2本目は、前から訪れてみたかった、多摩川源流域の竜喰谷を遡行した。記録を読む限りでは奥秩父東部のよくある沢という印象だが、なぜこの沢を遡行したいのかといわれると、「名前がなんとなくカッコいいから」に尽きる。

前夜にメンバーを拾って奥多摩方面へ車を走らせる。奥多摩から多摩川沿いに並行する411号線が落石で通行止めの区間があり、塩山から迂回してのアクセスとなる。一ノ瀬林道の脇に良さげな草地を見つけたので、そこで前泊することとする。翌朝起きて車の温度計を見ると3度の表示である。確かになかなかの冷え込みで、「沢入れんのかよ」と二重の意味で震えていた。

うだうだしていてもどうしようもないので身体に鞭打って動き出し、沢へ向かう。林道から一之瀬川本流へ降り、少し遡ってから入渓。竜喰谷の出合は一之瀬川にかかる滝の途中にある。

沢には多くの滝が懸かり、その一つ一つが美しい。全て直登すればそれなりに充実しそうだが、寒いので巻ける滝はほぼ巻いてしまった。

流石に全ての滝を巻くのは勿体ないということで、核心の曲り滝はRさんのリードで登攀する。流石の登攀力で突破していく。滝壺に架かる虹の橋が、私たちの心を和ませる。

曲り滝を越えると沢は癒しの渓相となり、豊富な水量に磨かれた綺麗なナメと、爽快に水飛沫を上げる小滝、そして暖かな陽光に映えて萌ゆる若葉が、穏やかな三重奏を奏でていく。

ペタペタとナメを歩き、快適に進んでいくうちに、東京都水源林の監視路に出て遡行終了となった。

下山はほぼ登山道のような道を快適に歩くことができる。山躑躅の花が綺麗だった。


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