南会津 志津倉山 テレマークスキー

2023/2/25(土)

あれよあれよと2月も終わりが近付いていた。職場で諸事情あり、師走から長らく自分の山に入る機会を失っていたのだが、ようやく時間が取れた。

秋に訪れた志津倉山でのんびりブナの樹間のスキーハイクをすることにした。どこから入山するかが問題だが、小野川集落の林道終点に車を停め、林道を進んで志津倉山の南西尾根に乗り上げることとした。

当日、案の定寝坊した。冬景色の会津西街道を車でひた走る。林道終点には林業用のトラックがあり作業中だったが、事情を話すと脇に停めさせてくれた。入山した時点で9時を回っており、午後から天気が悪くなりそうな予報だったので、とりあえず1047mピークを目指すこととした 。

林道を黙々とスキーで進むが、腹痛でペースが上がらない。1kmくらい進み、取り付きやすそうな場所を見計らって尾根に取り付く。メルヘンなブナの回廊だ。甘々しい雰囲気のブナの森がどこまでも広がっている。

どうせ1人なのでのんびりブナの森を堪能する。志津倉山には天狗が住んでいるという伝説があるらしいが、なるほど、ひらひらと天狗でも舞っていそうな森である。今ここには僕しかいない。誰もいないブナの森をのんびりと歩く。

866mピークから道は平坦になり、柳沢峠の手前から再び急斜面となる。黙々と1047mピークにたどり着く。聞こえるのは自分の呼吸の音と風のざわめきだけだ。思いっきり息を吸い込んで叫んでみる。声は反響もせずブナの森に吸い込まれていく。

先に進める体力は有り余っていたが、時間的にもここしかキリがいい場所がないので、引き返すこととした。ブナの間を縫うように滑り、慎重に標高を落としていく。あっという間に林道に出て、手漕ぎで車へ辿り着く。

さて、連日の残業であまり睡眠が取れていないとはいえ、やはり寝坊はよろしくない。次は早起きして山頂を踏みたい。

物足りないので車を南郷スキー場へ走らせる。ここで僕は、この先1年弱を棒に振る大怪我を負うことになる……。

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