2024/12/31(火)
自分のなかになんとなくあるルーティンとして、年末年始は山にも行かず、ひたすらダラダラしてやろう、というのがある。年末年始くらいひたすら身体を休める時間があってもいいものだ。
ただ、どうやらなぜだか今シーズンの僕はやる気満々のようだ。大晦日だというのに山に行くことにした。ただ、気分は年末年始なので、のんびり起きてのんびり登山口に向かったら、結局出発は8時を回ってしまった。
おそらくゲレンデがあったと思わしき切り開きの緩斜面を進み、山へ入る。尾根の基部に立つと、厳めしいミズナラの巨木があった。地元の人たちは、この大きなミズナラを「こぶなら」と呼んでいるようだ。きっとこの山の主なのであろう。挨拶をしてから尾根を登り始める。
ここからは山頂までひたすら急登が続く。まあ、山頂までは行ってないのだが。時折キックターンをしながらスキーで歩く感覚を思い出し、斜度がさらに急になる1400m地点で引き返すことにした。仙台の祖父母の家に向かうことになっており、紅白歌合戦を見ながら年越しそばを食べたかったからだ。
滑ってしまえばあっという間である。思いのほか日射があったせいで、上部はギリギリパウダーだったが、下の方は軽く生コンクリートと化していた。しかし、距離が短いのでなんてことはない。
再び「こぶなら」が立つ場所まで下りてきた。ハイタッチをして、二岐山に別れを告げ、再会を誓う。さあ、年越しそばを食べに行こう。こぶならのおかげで、良い年越しになりそうだ。
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